休めない人たち
2002年8月14日世間様は夏休みだというのに、
今日も地道に出社。
事務所にいくと、出社している社員は半分くらい。
当然、電話をとる本数が増える。
「Y君、電話ー」
顔をあげるY兄ちゃん。
取り次ごうとして、私はY兄ちゃんの顔を見た。
無言で会釈し、電話をとるY兄ちゃん。
しかし、その額には「ヒエピタ」が。
黒シャツ。
ピアス。
シルバーじゃらじゃら。
+ヒエピタ。
新しいおしゃれ!?
私は隣の席のナベちゃんに視線で訴えかけた。
ナベちゃんはY兄ちゃんの直属の後輩なので何か知ってるのだろうと思ったのだ。
「具合悪いらしいです」
「えっ、熱あるの?」
「昨日の夜は38.6だったらしいです」
休めないのかよぅ。
そういえば、昨日の夜一緒に残業してたら、8時くらいに申し訳なさそーに帰ってったもんなぁ。
具合悪かったんだなー。
とそこまで考えて、ふと私は隣の子を見た。
「ところでナベちゃんは休まないの?」
ナベちゃんは言った。
ナベちゃんは半年前私が一押しで採用した。たしか23歳くらいだったと思う。
「誰も一緒に遊んでくれないんです」
「……そっか」
「……ハイ」
「……今度一緒に遊ぼうね」
「……ハイ」
蝉時雨がひときわおおきく。
今日も地道に出社。
事務所にいくと、出社している社員は半分くらい。
当然、電話をとる本数が増える。
「Y君、電話ー」
顔をあげるY兄ちゃん。
取り次ごうとして、私はY兄ちゃんの顔を見た。
無言で会釈し、電話をとるY兄ちゃん。
しかし、その額には「ヒエピタ」が。
黒シャツ。
ピアス。
シルバーじゃらじゃら。
+ヒエピタ。
新しいおしゃれ!?
私は隣の席のナベちゃんに視線で訴えかけた。
ナベちゃんはY兄ちゃんの直属の後輩なので何か知ってるのだろうと思ったのだ。
「具合悪いらしいです」
「えっ、熱あるの?」
「昨日の夜は38.6だったらしいです」
休めないのかよぅ。
そういえば、昨日の夜一緒に残業してたら、8時くらいに申し訳なさそーに帰ってったもんなぁ。
具合悪かったんだなー。
とそこまで考えて、ふと私は隣の子を見た。
「ところでナベちゃんは休まないの?」
ナベちゃんは言った。
ナベちゃんは半年前私が一押しで採用した。たしか23歳くらいだったと思う。
「誰も一緒に遊んでくれないんです」
「……そっか」
「……ハイ」
「……今度一緒に遊ぼうね」
「……ハイ」
蝉時雨がひときわおおきく。
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