魚なんていないじゃん！！

朝からどしゃぶり。
バーベキューの延期を確信して二度寝をしようとする私の元へ、一通の電話が。

「あと30分くらいでむかえにいくからー」

エッ。やるんですか、バーベキュー！？
うろたえた私にかまわず、電話は切れた。
ひょっとして雨の降ってない地域まで、車で移動する気なのだろうか……と壮大な計画を想像しつつ、
きっかり30分後、私は車上の人となった。

途中、ガス銃2丁と包丁を手にしたツナギのY兄ちゃんと合流し、
オンナノコ5人、にーちゃん1人、キャバクラの懇親会かよ！？というツッコミを自ら入れつつ、
一路キャンプ場へ。

もともとアウトドア志向じゃない私にとって、バーベキューなんて、準備と後片付けの面倒くさいママゴトのようなもの。
とはいえ、実は何度も経験してるので、
あっという間に調理完了。
あっという間にイタダキマス。
ヤルとなったら、無駄なことは嫌いだから、さくさく準備します。

皆で仲良くご飯を食べて、川原で遊びはじめました。
近所にいた小生意気なガキんちょからアイスを奪い、無言でガス銃を子供の足に撃ちまくるにーちゃんが最高におかしかった。
それをしてもいいくらい、ムカつくガキんちょだったのだが。
大人げない。
まったくもって大人げないわ。

で、
キャラ的に着替え持参していたゆかりんがまず、川に落とされ、
次に新人のみずえが落とされ、
にーちゃんが落とされ、
ぼんちゃんが落ち、

そしらぬ顔をしていたら、私まで落とされた。
川に。
ジーパンのまま。
もちろん着替えなどなし。
髪までびっしょり。
全員で藻なぞをからみつかせ、ぬぅーと這い上がり、丘にあがる様は、不気味だった。
健全に遊んでいるほかのキャンプ客もびっくり。

その後火にあたってみるも、いっこうにかわく気配なし。
かわくそばから、水鉄砲に狙われる始末。
びしょぬれの着衣のまま、帰路へつく。
当然、車のシートもびしょぬれ。

ハダカで運転するにーちゃんを、車高の高いバスの客が、不思議そーに眺めていた。

その後、一度全員家に戻り、シャワーを浴びて再召集。
朝までやってる飲みやで、カルアミルクをひたすら飲み続けた。
なぜなら、
カルアミルクにはポッキーがついてくるから！
おかげで、みずえちゃんと6回もキスするはめに。
あんまそーゆーの慣れてないから、
私の数少ないちゅうした人の中に、
6回というカウントつきでみずえちゃんが入ることになってしまった。
最後の方は、ヤケになって押し倒してたけど！！