「わかった、わかったぞ薫子くん」
 嬉しそうな御手洗の声が、居間に響いた。
 私はまたか、と思いながら顔をあげねばならなかった。彼のこういう癖には何度もつきあわされてきたからだ。
「なにがだよ御手洗」
「君への説明は後だ。図書館へ行って10年前の新聞のフィルムを借りてきてくれないかい」
「ええッ。何いってるんだよ。新聞を貸してくれるわけないだろう」
 私は困惑しながら御手洗の読んでいた新聞を恨めし気に眺めた。
 この朝刊に一体何が書いてあったというのだろう。
「大丈夫、○×商工会議所から来ましたと行ってね、僕の名前を使えば貸してくれるはずだから」
「えっ」
 そういいながら、御手洗は電話の受話器をとった。
 どこかに電話をかけて2、3質問したあと、
うんうんうなずいて、笑顔で私に言った。
「君が言ってたんじゃないか、アルミなんて盗んでなんの価値があるんだろう、って」
 はぁ?
 私は阿呆のように口をあけた。
 それは、アルミ製の門扉ガ盗まれているという記事について私がふと口にした言葉だった。
 まさかその記事が、なにか大きな事件にかかわりがあるのだろうか。
 私の脳裏にまだ記憶にあたらしい、国際ビルの悲劇的な映像が浮かぶ。
 いや、まさか、そんなわけは……。
「ど、どういうことなのか、説明してくれよぉ御手洗ぃぃぃ!! 」

てなわけで、御手洗さん募集してます。
京極堂さんや安倍清明さんとかは不可です。

いや、誰でもいーからこの謎といて。



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